「教育の基本はわかったけど応用編はどう?」
「『どう?』って言われてもね」
「基礎教育のほかに大人になって役立つことよ」
「『大人になったら何をする?』ってこと?」
「どんな仕事をしたいかを考えるきっかけね」
「そういえばZOZOTOWNの前澤社長の
テレビ番組見た?」
「ハイテク洋服通販の裏側という番組ね」
「ZOZOスーツで受注生産って言ってたよ」
「大量生産・大量消費・大量廃棄もなくなるって
資源を無駄にしない方法なんだよね」
「それって僕たちが言っていた方法じゃない?」
「どんな方法?」
「必要なものを必要な量だけ作るってことよ」
「それはお金のない社会でのお話でしょ?」
「お金の要る社会で出来ることが素晴らしいよ」
「自分が欲しいと思うものを作ってくれる会社
それは利益追求の社会では難しいことよね」
「しかも『自分たちに合った会社が欲しいね』
とか『会社までオーダーメードしよう』とか
言ってたよ」
「そこなんだよ、子供たちがワクワクする社会
は自分たちが作ってみたい仕事や会社が自由
に作ることが出来る社会なんだよ」
「利益を追求する社会では不可能に近いね」
「お金を儲けることは大変だし会社を立ち上げる
ことも大変だし失敗すれば借金だけが残るし」
「そこなんだよね」
「失敗が許されない社会は冒険心が失せるよ」
「子供たちが早く大人になって活躍したいと
思ってもらえる社会を作らないとね」
「今の社会は大人だって社会批判するんだから」
「そうね、子供たちは大人を見て育つからね」
「理想の社会でなくても理想の社会を作ろうと
頑張ってる大人の姿を見せることが大切ね」