爺ちゃんとミノル(28)

「そうじゃ。お金さえあれば何でも買えると思うちょったら大間違いで」
「そうだね。自分の国の人たちの食料しかなかったら日本には売れないよね」
「そうなんじゃ、今のうちに外国の食料生産を上げることにも協力したほうが良い」
「それで必要とし合う関係を作ったほうが良いってことなんだね」
「そういうことじゃ(笑)」
「やっぱり世界平和が良いんだね?」
「それとお金に頼らん社会にしちょかんとの~」
 
 
「お金がいくらあっても食べ物がなくなったら困るんだね」
「そういう社会を作るのが大人の責任じゃの~」
「いまの大人達はそれを知っているのにどうして何もしないの?」
「人間って本当に困らんと何もせんのんじゃ」
「本当に困ったときって遅すぎるんじゃないの?」
「それが一番気がかりなことなんじゃ」
 
 
「政府の人たちはこういうこと知っているの?」
「知らんことはないじゃろう、頭の中は経済を成長させることにいっぱいじゃろう」