爺ちゃんとミノル(101)

「♪♪♪♪♪」
「はい、もしもし。お~ミノルか」
「あ!お爺ちゃん?」
「そうじゃ。どうした?」
「きょうはお休みだから部屋からかけてるの」
「そっか~」
「このあいだの続きが気になってね(笑)」
「話してもええけど、手が疲れるど」
 
 
「今はスマホでしょ?」
「そうじゃけど」
「じゃあスピーカーで通話というのを指でタッチしてみて」
「わかった。お~聞こえるど」
「これならスマホを置いたままでお話できるよ」
「よしわかった。何から話そうかのう」
「木や草とお話ししたって言ってたでしょ?」
「そうじゃったのう。そこへたどり着くまでの話じゃが、ちょっと長いど(笑)」
 
 
「お爺ちゃんのお話は長いけど楽しいよ(笑)」
「そっか~(笑)じゃあ始めるど。それは年下の友だちとの会話からじゃが」
「年下の友だちってこのあいだ言ってた人のこと?」
「そうじゃ。その友だちがぬいぐるみとお話ししたって言うたんじゃ」
「ぬいぐるみとお話したの?そんなバカな(笑)」