爺ちゃんとミノル(105)

「そういうのを鎮圧の開放って言うんじゃがの何度もわけてやったから一ヶ月以上かかったかのう」
「そんなにやったの?」
「そうなんじゃ。自分の中の自分を見つめることは簡単じゃがそれらを認めて吐き出すことは難しいのう」
「辛そう。それでどうなったの?」
 
 
「思考の自分も感情の自分も体の中から出てしまうとどうなるか?」
「そんなのわかんないよ(笑)・・・・あ!思い出したエヴァンゲリオンの話を」
「よう思い出したのう(笑)」
「人間の体の中に命が入ってくるって(笑)」
「そういう感じになるんじゃ」
「その命は誰?」
「その命が本当の自分なんじゃ」
 
 
「本当の自分が体の自分に入って生きているってことなの?」
「それを少しだけ経験したんじゃ」
「少しでもすごいことだよね?」
「それを経験して何か変化があったの?」
 
 
「前置きが長かったけどの。これからなんじゃ。例のぬいぐるみとお話したっちゅうのは(笑)」
「お爺ちゃんもぬいぐるみとお話したの?」