爺ちゃんとミノル(107)

「食事の時間が終わって仲間がゾロゾロ歩いて帰る途中おもしろいことがあったど」
「何があったの?」
「他の仲間が振り向いたんじゃ。どうしたの?って聞くと。木の上を指差してあの小鳥がこんにちはって言ったんだよって」
「へ~良いな~僕も小鳥と喋ってみたい(笑)」
 
 
セミナーが終わって互いに地元へ帰ってからも不思議なことがあったのう」
「どんなことがあったの?」
「ある友だちはテレビのリモコンを使わんでもテレビに向かって指を向けて電源を入れたり切ったり出来たんじゃて」
「へ~そんなことって。お爺ちゃんも出来たの?」
「残念・・・お爺ちゃんはダメ~(笑)」
「それは残念だったね(笑)」
 
 
「でものう。楽しい経験もしたど」
「どんな経験?」
「ある年末の忘年会の寒い夜の話じゃ。忘年会が終わってお婆ちゃんに車で迎えに来てもらう時じゃ」
「お婆ちゃんも運転してたんだね」
「そうじゃ。お婆ちゃんが来るまで公園の木に向かって寒いから温めてって心の中でお願いして木に抱きついたんじゃ」