不思議なお金の要る世界

栗の木がいっぱいある林の中で囲いを作り

枯葉を集めて毎年腐葉土を作っています。

秋になると田んぼの中に腐葉土を入れます。



腐葉土の中にはカブトムシの幼虫がいっぱいいます。

多いときは100匹くらい。

「これって街に持って行けば売れるんじゃない?」

「けっこう儲かるかもよ」

誰もこんな会話はしていません(笑)



お金の要る社会では欲しい人には高値で売れます。

でもね

タダで手に入れたものを売るのは違和感があるんですよ。

お金の要る社会では当たり前のことですけどね。



木から落ちた枯葉も袋に入れたら立派な商品で売れます。

川の中に蓄積された川砂も袋に入れたら商品となります。

地下水もきれいなペットボトルに入れて商品になります。

自然の恵みはすべてタダで手に入れることが出来るんです。



「どうしてお金が要るの?」と質問したら

「お金を払わないとタダじゃ貰えないからよ」って。

「どうしてタダじゃ貰えないの?」と聞くと

「お金がないと何も作れないからよ」って。



そうなんです。

お金が要るのは人件費だけなんです。

「原材料が要るよ」って言うんでしょう?



>原材料(デジタル大辞泉より)
 製品のもとになる材料。原料と材料。



原材料はすべて自然からタダで手に入るじゃないですか。

石油だって天然ガスだって電気もタダで手に入るんです。

人間がお金を作ってお金儲けのために自然を壊している。

どう考えても不思議な世界ですよ。


人間の理屈って人間の都合で考えた「理」ですね。


>り【理】(デジタル大辞泉の解説)
1、物事の筋道。ことわり。道理。
 不変の法則。原理。理法。「自然の―」
 論理的な筋道。理屈。ものの道理。「―の通らぬ話」
2、中国宋代の哲学で、宇宙の根本原理。→理気


人間の理が「地の理」なら自然の摂理の理は「天の理」です。


>摂理(デジタル大辞泉より)
1、自然界を支配している法則。「自然の―」
2、キリスト教で、創造主である神の、宇宙と歴史に対する
 永遠の計画・配慮のこと。
 神はこれによって被造物をそれぞれの目標に導く。



人間は自然(宇宙)の一部だからお金の存在は違和感があるんです。