爺ちゃんとミノル(73)

「良しわかった。あまり当てにならんけどの(笑)」
「良いよ(笑)」
「うっすら覚えちょることだけ言うど。人間の体を充電式の乾電池と思ってくれ。温泉は充電器の役割をするんじゃ」
「人間って休憩する時とか寝ている時って充電中って言うよね(笑)」
「それそれ。人間の細胞にはイオンチャンネルという穴があるそうな」
「細胞に穴があるの?」
 
 
「そうなんじゃ。細胞に必要なものを取り入れたり必要のないものを排出する役割があるそうな」
「へ~」
「電気を帯びたものをイオンと言うそうなんじゃが、イオンにはプラスとマイナスがあって温泉はマイナスイオンがいっぱいあるそうな」
「そのマイナスイオンが体に良いわけ?」
「そうなんじゃ。プラスイオンが多い所は細胞のイオンチャンネルが閉じてマイナスイオンが多い所ではイオンチャンネルが開いて細胞が元気になるんじゃて」
「へ~すごいじゃないか。人間の体って」
「そうじゃろう?じゃからさっき言うたじゃろうが部屋を締め切ったらいけんって」
「あ~あれがプラスイオンばかりになるんだね」
「細胞が弱ってくるからの~」